帯の文字だけで涙がちょちょぎれてしまいそうな本たちですが😅
「フィナーレを迎えるキミへ」咲セリ著
もう12年も前に出版された本です。ご自身も重い精神疾患を患い「生きずらさ」抱えていた著者が、猫エイズと猫白血病に感染した黒猫の『あい』ちゃんと出会い「生きる」ことに対する考え方が変わっていく著者。「そのままの自分」を受け入れ、猫たちと旦那様と「幸せ」を感じるほどにまで変わっていく日々の中、あいちゃんの体は少しずつ病魔に冒されていて…
ご家族とあいちゃんの「世界一あたたかなフィナーレ」へ向かう日々が日記形式で綴られてるため、著者の気持ちがそのままストレートに伝わってきて正直読むのが非常にしんどくなります。が、あいちゃんに対するご家族の愛情や、獣医さん、著者のブログの読者の方々の考え方や温かい言葉に心を打たれます。「ペットロス」という言葉がありますが、ペット(家族)との避けられない別れをどう迎えるか?それを考えるための「一つの愛の形」を示してくれています。
そしてもう1冊。これは昨年(2022年)に出版された漫画です。
「吾輩は猫であるが犬」沙嶋カタナ著
表題の短編がSNSで人気になり、実際に書籍化されました。僕も当時ダウンロードして読みましたが、ちょっとふざけた題名からは想像つかない物語で、その内容の素晴らしさに何度も読み返しては感動しておりました(ふとした時に読みたくなります)。書籍化にあたり電子版の続きも書き下ろされたりしておりましたが、そこはイマイチ…だったかな。とは言え、猫派も犬派も動物好きの方にはオススメできる珍しい書籍です!ぜひ一度、手に取ってみてください!
2冊とも帯に書いてあることに偽りなし!その期待は裏切らないと保証します!(たぶん💦)
最後に、「フィナーレを迎えるキミへ」から、僕の好きな一文を。
『猫は幸せ上手だ。
過ぎ去った過去にいつまでもとらわれたり、まだ見ぬ未来におびえたりしない。
ただ目の前にある「今」に、全身全霊、満たされる』