「本当の自分」を出せる幸せ✨

お世話のこと

センターに収容されてくるにゃんこ🐈達は、ほとんどの子が警戒心マックスでその姿を見せず、掃除のためにちょっとケージに手を入れたら威嚇されてパンチをくらい…そんな子がほとんどなのですが、個体差はあれ数週間で馴れてくる子も多いのです。

ですが、、、、

どの世界にも強者はおりまして😅

何ヶ月もセンターにいるのに、、、「段ボールから出てこない」「シャー、、シャー😾しか声を聞かない」「何しても重いパンチが繰り出されてくる」なんて子も当然います…(結構、たくさんいます笑)

穏やかに寝転ぶこの子は、ホームズと命名された負傷猫の子でした。私が入所した当時は怪我も癒え、体調的には問題ない状態だったのですが、とにかくケージに設置したダンボールの中からの威嚇が止まらず…「シャー、シャーーーーー!!」以外は発せないんじゃないか?と思えるくらいでした。「ニャー」「ゴロゴロ」なんて声は聞いたことがありませんでした😹

😁「ご飯持ってきたよー」と声をかけると😾「シャー!」

😁「掃除するから段ボールよけるよー」😾「シャー!シャー!」

毎日こんな調子で2ヶ月ほどが過ぎたとき、ふと私はこんなことを思いました🧐

『ホーちゃんは「シャー」以外の感情表現ができないだけなんじゃない?』

嬉しいも楽しいも悲しいも、全てが「シャー!」なだけで、実はオヤツもらって嬉しいんじゃない?(シャーは言っても人がその場からいなくなればオヤツはしっかり食べておりました笑)

「シャー!」は本当にひどいけど手は出てこなかったこともあり、暇をみては手袋をしてちょくちょくホーちゃんを撫でてました。そんなある時「ゴロ…」って聞こえたんです!!!

「んっ!なんだ今のは!?」

で、また手を入れようとしたら「シャー!!」笑

でしたが、すぐに「ゴロゴロ、ゴロゴロ…」私の手に頭をくっ付けてきて、もう甘え上手な猫ちゃんの姿になってたんです…私はその姿を見ながら

「ホーちゃん、本当はずうーーーーーーっとこれをして欲しかったんだ…」

「怪我して怖くて、見知らぬこの場所で、シャーしか言えず、ずっと頑張ってきたんだ…」

そう思った瞬間に、目からボロボロ涙が出てきてしまいました(その後、他の職員に勘付かれないようにするのが大変でした😅)

甘えっ子全開な自分を出せるようになったホームズは、あっという間に里親様が決まりその年の年末には優しい飼い主様のお布団の中でぬくぬく過ごしました😸

環境の変化にとても敏感な猫さんたちは、どうしても「本当の自分」を出すのに時間がかかります。人が根気強く待って、信じて、一緒に過ごしてあげることで「その日」は必ず来ると思っています。

以前紹介したこちらの漫画「吾輩は猫であるが犬」のこのシーンがどうしてもその時のホームズと重なって何回読んでもここで号泣😭(猫さんの表情も良いんですよね)

「ずっとこの暖かさが欲しかった」

シェルターのような環境にいる子たちが、いつか「本当の自分」を出せるよう、暖かさを感じてもらえるように、これからもこの子達と関わっていきたいと思っております😁

人を拒絶して心を閉ざしてしまっている子が、それでも少しずつ人を信じて、本当の姿を見せてくれる過程は何度経験しても良いなって思えます🐈

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